こんにちは。大阪市生野区の歯医者、有田歯科医院 院長の有田です。
「前から冷たいもんに凍みてたんやけど、この前からお茶とかうどんとか、熱いもんも飲んだり食べたりしたら、めっちゃ痛とうなってきた。昨日の朝から何もしなくても痛なり出して、痛み止めでごまかしてたんやけど、昨日の晩はそれも効かん様になって、痛みで寝れんぐらいやった。先生、何とかして下さい❣」
痛みに耐えながら、苦悶の表情で訴えられるAさん。本当に、歯の痛みって辛いですよねえ。経験なさった方もおられるのでは?
歯の痛みを引き起こす原因の1位は、言わずと知れた「ムシ歯❣」ですよね。虫歯がまだエナメル質内の初期の段階(C1)では痛みは感じず、定期的に歯科医院にメインテナンスに通っておられる方でないと、中々、ご自身では見つけられません。当然、そのまま放置すれば虫歯は進行し続け、歯の表層のエナメル質を溶かし、その下層の象牙質にまで進行して行きます(C2)。この段階で、「冷たいもんが、凍みるなあ。」となります。「まあ凍みるけど、仕事も忙しいし、歯医者に行くのも面倒やし、ま、ええか。」
で、更に虫歯は進行し、「あれ⁉ ホットコーヒー飲んだら凍みるなあ。何かムズムズするような、ジンジンする様な感じやなあ。あっ、舌に擦れると思ったら、ちょっとかけてるやん。そう言えば、こないだ、ここに食べかすが詰まった時に痛かったなあ。ああ、歯医者にいかなあかんなあ。予約の電話しよ。」と思ったのもつかの間、「おい、今日、仕事帰りに、どや、ちょいと一杯。」「おっ、そやな。歯医者は、また今度でもええやろ。」
で、何やかんやで忙しい日々を送るAさん。1週間後、虫歯菌は、いよいよ歯の中心部である歯髄(歯の内部で、神経や血管が詰まっている所)に侵入して(C3)炎症を拡げ始め、激烈な痛みがAさんを襲ったのが、昨日の朝。それからは、痛みは増すばかりとなって、たまらず私共の医院にお越しになられました。
このブログをお読みいただいている方の中にも、そんな経験をされた方もおられるのでは? 「いや~、あの時は、まいった❣ホンマ、つくづく歯ぁは、大事やなあ。」と思っていただければ、寧ろ、そのつらい経験が幸いを招く事につながります。歯の健康観や歯の健康の価値感が上がり、ご自身の歯とお口の健康を生涯にわたって守って戴く良い機会になるのではないでしょうか?
私共は、その為のお手伝いができればと願っています。
あなたのステキな笑顔をいつまでも❣