前回のこのブログでも述べさせて戴きましたが、初めて私共の医院にお越しになられる患者様は、歯やお口に何らかのトラブルに見舞われており、更に「ここの歯医者は、果たしてどんな医院なんだろうか?」という不安をも抱えていらっしゃいます。私共は、そういう不安だらけの『あなた』をお迎えするにあたって、少しでも安心して頂ける様に、『自宅に大切なお客様をお迎えする』という気持ちで接する様に心掛けています。それは、患者様と私共とのはじめての出会いを大切にしたいという想いからです。
その上で、患者様ご自身に《毎日の生活の中での歯とお口の関わり》を呼び起こして戴くために、患者様の歯科治療のご経験やご希望、その他のお話を伺うためのカウンセリングの時間を設けさせて戴いております。担当は院長の私ではなく、女性スタッフが担当しています。彼女達のお蔭で、緊張なさっておられた患者様も徐々にリラックスして戴いているみたいで、カウンセリングルームから笑い声が聞こえてくる事もしばしばですよ。ご自身の歯や歯茎等にまつわるお話や今までの歯科治療のご経験をお聞きしながら、患者様の欲求が何なのか?を探っていきます。もちろん、急な腫れや痛みが出て緊急処置が必要な場合は、先ず応急処置をして、後日、症状が落ち着いてから、じっくりとお話しをさせて戴いています。
《患者様の毎日の生活の中での歯とお口の関わり》といっても、難しい事の説明をするのではありません。食事を美味しく戴く、周りの人と楽しく語らう、愛の表現をする、切歯扼腕くいしばる、etc。日頃、何の意識もしていない行為や動作に歯やお口が如何に関わっていたか?を思い起こして戴きたいのです。
「ああ、そういえば、この歯ぁの調子が悪うなってから、大好物の○○が食べにくうなってきて、何か楽しみが減りましたわ」 「歯ぁが抜けてから、何か急に年をとったなあって感じますねん。」 「もう最悪ぅ❣ よりにもよって、何でデートの時に差し歯が取れるんよ❣😢」 「歯ぁ磨いたら、歯茎から血が出ますねん。娘からも、お父ちゃん、口くさいって言われましてん。歯槽膿漏ですか?」 「入れ歯の調子が悪うて、噛まれしませんねん。」 etc, etc。
「それはお困りですね。では先ず、今お困りの点について、何とか解決しましょうね。その後、症状が落ち着きましたら、お口全体を拝見させて戴くための検査をしていきたいと思います。ところで、今までの歯の治療でお辛かった事や嫌な思いをされた事、また私共の医院に希望される事ってございますでしょうか?」
患者様にご自身の思いや希望を述べて戴き、それを整理していく事は、これからの歯の治療と治療後の予防治療にとても重要であると考えています。
あなたのステキな笑顔をいつまでも❣