『有田歯科医院のスタッフが 守るべき行動のルール②       ~ 基本行動ルール ~』

 五つに分類された《行動のルール》のうち、先ずは、《基本行動ルール》について書かせて戴きます。六つあります。

 ①『自発的に動く、発言する。』 

 仮に、診察室に向かう廊下の上にゴミが落ちていたら? 棚の上に埃が浮いていたら? それに気づかなかったり、気づいているのにその場でゴミを拾い上げない、埃を拭かない・・・。こういうのって、どうでしよう? こうすればもっと良くなる。患者様のお役に立てる。という取り組み事に、無関心? 院長が何も言ってないので、考えようともしない?言われたら、動く? それって、『スタッフ』って言えるのかなあ? 

 逆に、こうした方が良いと思っても、意見を言ったらその仕事を全部自分がしないといけないかもしれないし、折角言っても院長の機嫌が悪くなりそうだし、「そんなもんあかん❣」と一蹴されそうだし・・・。そっと目立たぬ様にして、何も言わないでおこう・・・。そういう職場で仕事をしてて楽しいかなあ?前向きな意見を言えない職場って、ストレスが溜まるし、やる気も無くなりません?

 スタッフのやる気が出て、やりがいの有る職場を提供するのは、院長の最大の仕事の一つだと思います。有田歯科医院では、何か決め事が有る場合、必ずミーティングを行い、そこで皆の総意の下で物事を決めていきます。もちろん、院長である私も、その決定に従わねばなりません。

 ②『院内にいう時は笑顔を忘れず、ツンツン、イライラ、ピリピリしない。』

 誰だって、体調が悪い時、プライベートで心配事を抱えている時、彼氏と喧嘩して機嫌が悪い時、色々有りますよね。でも、だからと言って、その時の心情や体調の不良を表情や言動に出せば、患者様や医院の仲間に不快な気持ちを抱かせるだけです。そんな時こそ深呼吸してリフレッシュ❣ ステキな笑顔で、ぐわんばりまっしょい❣

 ③『プラス言葉で会話する。』

 これは重要です❣ プラス言葉を声に出すと、自ずと考え方や態度が、積極的になります。未来志向になります。「それ、ええやん!」「こないしたら、もっとようなるんとちゃう?」「おお、ナイスや。サンキュー。」てな具合に、スタッフ間でのプラス思考の会話のキャッチボールは、アイデアを更に良い方向に膨らませていくでしょ? スタッフ同士が、自然と相手をリスペクトする気持ちが湧いて来て、会話してて楽しくなって、笑顔がステキになりますよね❣

 「ああ、しんど。」「もう、いっぱい、いっぱい❣」「早よ帰りたい…。」「こんなん、やってられへんと思えへん?」 口を開けば、《不平・不満・愚痴・文句》で悲しく盛り上がる職場で働いてて、楽しいかなあ?

 ④『与えられた仕事に責任を持つ。』

 歯科医院でのスタッフが行う業務は多岐にわたっており、当院の様な小さな医院でも、やるべき事は同じです。ですから、各自が責任を持って確実に業務を行わないと回っていきません(^_^;)。

 「与えられた仕事に責任を持つ。」そりゃ、誰だって一生懸命取り組んでいますよね。でも、ただ一生懸命やっていても、結果が伴わない場合も有ります。ここで言う《責任》とは、途中で投げ出さず、最後までやり通す。放ったらかしにせず、経過の報告・連絡・相談を怠らない。自分流でこなすのではなく、客観的な視点で業務を行うという事です。一般の会社でも同じ様なルールで、多くの人達が業務に就いておられるのと同じです。もちろん、その結果が良ければ、その人の能力の高さを評価されるわけですよね。 当院の様な少数精鋭のチームでは、各自が、その気概を持って貰えるようにする事が、院長の役目だと思っています。

 ⑤『1日20回、「ありがとう」を言う。』

 「ありがとう」と言われて、嫌な思いをする人はいないですよね。しかも、言った本人も素直な気持ちになれますよね。「ありがとう」は、人間関係を良い状態にする魔法の言葉。でしょ? 20回と言わず、何回でも「ありがとう❣」。

 ⑥『きれいな言葉使いを意識して話す。』

 最近、日本語が乱れているという識者の声をお聞きになった事もお有りだと思います。私共も気をつけねばと思います。日頃の診療やその他の業務の中で、患者様への説明や案内だけでなく、スタッフ間の報・連・相でも、穏やかに、それでいてハキハキときれいな言葉使いで話しかけられると気持ちも良いです。しかも、正確に伝わりやすいですものね。言葉使い一つで、その人の性格や教養が滲み出る事も有りますものね。そういう事を意識しながらの会話を積み重ねていく事で、患者様からの信頼を更に高め、私共自身も洗練されていくのではないかと思います。

  あなたのステキな笑顔をいつまでも❣