こんにちわ。大阪市生野区の歯医者 有田歯科医院 院長の有田です
前回のこのブログでは、歯やお口の健康を得て戴くためのファーストステップとして、基礎治療のお話をさせて戴きました。そして、その背景には、《予防についての考え方》が根底に有ります。ムシ歯や歯周病が進行して、歯がボロボロにかけたり、歯茎から出血したり、歯がぐらついて歯茎が腫れたり・・・。まるで、火事で燃えている建物の様に、歯や歯茎が破壊されていきます。その様な状態で、かぶせ物を作製するのは、火を消さずに建物を立て直すようなものですよね。『火事の時は、大工さんより消防士さん』ですよね。
ムシ歯にしても歯周病にしても、原因は、お口の中の細菌が作り出す《プラーク》ですから、このプラークが付かない様に、日頃からどう管理(コントロール)するかが大切です。日頃の実際の治療では、前回のステップ①の基礎治療とこの予防治療は、平行して行っています。
このステップで活躍してくれるのが、《歯科衛生士》です。より専門的にきめ細かく、衛生指導や予防処置を施してくれています。年々、歯科衛生士の職務は重要度を増し、今では、国家試験に合格した国家資格となっています。ムシ歯や歯周病の啓蒙、予防、治療のスペシャリストとして、歯科医院ではなくてはならない存在です。最近では男性の歯科衛生士も僅かですが、誕生し始めているんですよ。
患者様ごとにプラークコントロールについて、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス等の使い方、食事や甘い物の摂り方、等を各患者様ごとにお話しし、その方の口腔内の状況に合わせて指導させて戴いています。
『予防治療』のもう一つの柱は、歯石の除去とPMTC(専門家による機械的な歯面清掃)です。プラークコントロールされた状況下で、歯や歯の根の表面に付着した歯石を除去し、表面を滑らかにし、更に磨きます。歯の表面が、滑沢になると、汚れや歯石も付着しにくくなります。ザラザラな面とツルツルな面なら、どちらが汚れやプラークが着きやすいか、想像できますよね。
そして、この『予防治療』は、治療終了後も継続していきます。私共は、あなたのお口の中が、火事にならない様にずっと見守っていきたいのです。
さあ、火は消した。基礎もしっかりしてきた。次回は、いよいよ修復治療(かぶせ物やブリッジ冠、義歯の作製)です。
あなたのステキな笑顔をいつまでも❣