こんにちわ。大阪市生野区の歯医者 有田歯科医院 院長の有田です。
前回のこのブログで、虫歯による痛みが凍みる程度の状態から、遂には耐えられない程の痛みになっていく過程について書かせていただきました。「ホンマ、あの時は辛かったわー。」と思い出された方もおられるのでは? 大変でしたね。
でも、その虫歯の進行を更に放っておくと・・・(^_^;)。
実は、虫歯の進行具合によっては、歯の神経(歯髄)が≪壊死(よく言う神経が死んだ状態)≫に陥り、一時的に痛みを感じなくなる場合が有ります。「先週あたりは痛み出してどないなるかと思ったけど、マシになったやん。歯医者に行くのは、まだ先でええやろ。」 実は、この状態に陥ったまま放置し続けると、後々、もっと怖ろしい状態になる可能性が有ります。
壊死した歯の神経は体内では異物となり、それ自体が感染源となって炎症が拡がります。ある日突然、激烈な痛みに襲われ、「朝起きたら、顔半分が腫れてきた!」と飛び込んでいらっしゃる場合も❣ 昨今では滅多に有りませんが、≪蜂窩織炎(ほうかしきえん)≫と言って、炎症が頸部を超えて全身に拡がり、全身状態を悪化させ、命の危険性にまで及ぶ可能性だってあるのです。そうなると、病院の口腔外科に入院しての治療となります。「そんな、歯ぁぐらいで、ホンマかいな⁉」と思われるかもしれませんが、ホンマです❣ 当院からも、緊急で送った事が有ります。幸い大事には至りませんでしたが・・・(^_^;)。
まあ、その様なケースは、昨今では非常に稀れですが、どうか、痛みが無い状態だからといって、放ったらかしにしないで下さいね❣ 虫歯で、歯に穴が開いている事自体が異常な状態なんですし、冷たい物や温かい物に凍みたり、噛んで痛いという事は、身体が異常を知らせていると思って下さいね❣
これだけお伝えしても、人間は、ゆっくりとした症状の変化には≪慣れて≫しまうんです。歯医者に行きたくないものだから≪胡麻化して≫しまうんです。 で、「まあ、歯医者にいくのは、また今度にしよ。」となっちゃって、挙句、「先生、朝起きたら、顔半分はれて腫れてきた・・・。」となります(^_^;)。
大変な思いをされましたが、どうかその辛い経験を忘れず、歯と歯茎の健康を維持していくきっかけとなさって下さいね❣
あなたのステキな笑顔をいつまでも❣