『 歯とお口の検査』について。

  こんにちは❣ 大阪市生野区の歯医者、有田歯科医院 院長の有田です。

 皆さんは、歯科医院で、ご自身の歯とお口の健康状態について検査された事がございますか?「有るで❣ レントゲンを撮ったり、歯槽膿漏(歯周病)の検査や言うて歯茎チクチクされたわ。」 そうですよね。どんな治療でも、検査無しに診断できませんし、診断無しに治療計画を立てられませんよね。
 でも、「いやー、歯医者で検査って、そんな検査なんかええから、ちゃっちゃと歯石だけ掃除して欲しいんやけど・・・。何回も通いたないし。」「ただのムシ歯やねんから、一回で詰めてくれたらええやん。」「何か、わざわざ悪いとこ見つけて、治療に来させようと思ってるんとちゃうか?」なあんて、思ったりした事もあるんじゃないですか? まあまあ、そうおっしゃらずに。

 私共、有田歯科医院で『歯とお口の検査』を重要視する理由は、もちろん現状を把握し、診断し、治療計画を練っていくためですが、何故こうなったのか?こうなった原因は何なのか?を探り、洞察していく事が大切だと考えているからです。そして、何よりも、患者様ご自身にも、現状を見つめ直して戴きたいのです。今までのご自身の生活(例えば仕事や子育て、介護 etc.)が、歯どころではなかった。自分自身の健康を振り返るゆとりも無く、考えた事もなかった。そんな時に、歯の痛みやかぶせが取れた等々、様々な症状が出ました。

『ああ、そうかあ❣ そういやあ、歯ぁなんて、ほったらかしやったなあ。こないになってんのかあ。』と気づいて戴きたいからなのです。

 『なんやようわからんけど、麻酔されて、ガーッと削られて、何回か通わされて、かぶせを入れられて、高い金(治療費)取られて、ほんでまた、何か月かしたら、定期健診に来いって言われたわ。』 患者様からよくお聞きする言葉なんですが、この文章、全部、受け身的な事はないですか? いったい、《どなたの歯》なんでしょうかね?

 そこには、《私の歯》《私の歯とお口の健康》という主体が抜けていませんか?

 歯が、ズキズキ痛い❣ 歯茎が腫れた❣ 前歯の差し歯が取れた❣ 等の緊急事態の際は、一刻も早く、その状態から脱するための処置をせねばなりません。必要最低限の説明で十分ですよね。緊急治療が無事終了し、落ち着きましたら、ゆっくりと状況を説明し、何故こうなったか?もうこうならないようにするにはどうすれば良いか? 私共の『予防歯科の考え方』についてお話しさせて戴いています。

 で、ここで初めて、『歯とお口全体の検査』に移ります。先述したように、この検査の目的は、現状把握と何故、こうなってきたか?の探索です。でも、もっと大切な事は、患者様ご自身が、ご自身の歯とお口の健康について把握し、日々の健康的な生活の上で、歯とお口の健康が如何に必要で、ありがたい事なのかか?を再認識して頂く事に有ります。

 当院での基本的な検査内容は、①お口全体のレントゲンの撮影。②お口の中の写真の撮影。③歯型を採って、模型を作ります。その際、顎関節と上顎の位置関係も記録します。それらを次回のお約束時に用意し、モニターや模型で実際の状態を一緒に観ていきます。『いや~、私の歯ぁって、こないになってたんや。そら、噛めんはずやわなぁ。ホンマ、歯ぁって大事やわ~❣ あんじょうせなあきませんねぇ。』

『歯とお口に検査』は、患者様ご自身と私共が、同じ目線で、感情から理性で歯とお口の健康状態を見つめ直す事が、大きな目的です。あくまで、主体は患者様であり、私共は、専門家としてのアドバイスをさせて戴く。という姿勢です。その検査を基に、治療計画を提示します。実際、『痛みが出ていない歯』も治療すべき内容になっている場合も有ります。そこまでして、『何や、ようわかれへんけど・・・~された。』とならない様になると思います。人は、納得しないと、中々行動(治療のための通院)に移してもらえませんものね (^_^;)。

 「治療期間は、~か月ぐらいだと思います。最後まで、頑張りましょうね❣」

        あなたのステキな笑顔をいつまでも❣