生野区の歯医者、有田歯科医院の院長 有田です。
昨今のストレス社会に於いては、心理状態や体調のバランスに変調を来たす状態に陥り易いですよね。精神的なストレスは、様々な形で体調に変化(悪影響)をもたらします。昨年来のコロナ禍では、日本中の、いや世界中の人々が、それまで以上のストレスの中で生活を強いられている事と思います。
そんな中、今回は、噛み合わせと顎関節の話です。
私達は、下顎を開閉させて食べ物を噛んで咀嚼し、嚥下します。 肉食動物ですと骨をも噛み砕くあの大きく尖った牙で、ほぼ垂直的な顎の動きでパワーを集中させて獲物を食いちぎります。ライオンやトラが、ガブッと草食動物を一撃で襲う場面をテレビ番組などでご覧になった方も多いと思います。 一方、草食動物は、下顎を水平に(左右に)クチャクチャ、モグモグ動かしながら、口の中で草やわらを柔らかくなるまで長い時間をかけて咀嚼しています。牛や羊が牧場でのんびりと草を噛んでる姿は、牧歌的ですよね。
で、人間様は?
私達人間は雑食で、肉から野菜まで、何でも食べる事が出来ますよね。だから、歯の並び方、それぞれの歯の形、それぞれの歯の数(上顎、下顎にそれぞれに左右で前歯が4本、糸切り歯が2本、奥歯が8本、上下で計28本有ります。親知らずを除く。)は、その雑食、つまり何でも食べる事ができる構成になっています。
『噛む❣』という事で食べ物が粉砕されるわけですが、そのパワーの源は筋肉です(咀嚼筋と言います)。その筋肉の力で下顎が開閉しますが、開閉の中心で扉の蝶番の様な役目をするのが顎関節です。上下の噛み合わせの関係に異常やずれが有る場合、噛み合わせの力が正常に伝わらず、その力自体が、反作用で顎関節、咀嚼筋、歯を支える顎の骨、歯自体に悪影響を及ぼし、そこに精神的なストレスが加わって、顎関節の痛み、口が開かない、口を開けると痛い、特定の歯に歯周病が進行してのぐらつき、歯の破折、等々が、引き起こされる場合が有ります。
私共の医院では、『歯とお口の検査』(10月6日のこのブログをご参照下さい。)を行い、現状の噛み合わせの状態をどう改善すべきかをも治療計画に含ませています。1本1本の歯を診るのはもちろんですが、『顎口腔系(がくこうくうけい)』という一連の機能関連系としての噛み合わせを構築していく事を心掛けています。
全身の健康のためにも、健やかな成長のためにも、よう噛まんとあきまへん❣
あなたのステキな笑顔をいつまでも❣